内外の美術商から信頼を寄せられる京表具の店
修 復
修復作業は書画の状態や方法によっては、その作品が本来もっている美しさや味わいを損なう危険性をはらんでいます。当店ではお客様のご意向に沿いながら、あくまでも作品を大切にすることを第一に、作業の必要性や方法を十分に検討した上で慎重に行います。
染み抜き(洗い)
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表面に発生したカビや、付着した汚れによる染みを取り去る作業です。汚れは種類や原因を探り、経験に基づいた適切な方法で除去します。
事例Ⅰ(小野竹喬作品)
染み抜き前
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染み抜き後
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事例Ⅱ(中川一政作品)
染み抜き前
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染み抜き後
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煤抜き
古画など、表面が長い年月を経て黒ずんだり赤茶けている場合、全体にわたってその色や汚れを取り去る作業です。作品の持ち味を損なわないよう、時代色を考慮して行います。
虫喰いや破れの修理
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シバンムシなどによって食害されたり、破れて欠失している部分を、同様の材料で穴埋めする作業です。絹本では本紙と絹目や強度を合わせた絹を用い、紙本では厚みや質感が近い紙を用いて行います。 修理した部分が厚くなると「折れ」を生じるため、周囲との段差が生じないよう注意して行います。必要があれば補彩を施します。
修理前
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修理後
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折れ(シワ)の直し
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「折れ」やシワは、擦れや破れの原因となり、作品に決定的なダメージを与えてしまいます。細く切った和紙で補強する「折れ伏せ」という伝統技法によって、損傷を未然に防ぎます。
修理前
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修理後
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補彩(絵の具の剥落止め)
補彩
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補修箇所が目立たないように彩色を加える作業です。年月を経た本紙の彩色部分で絵の具が剥落しないよう、危険性のある箇所に膠水を補うこともあります。
修理前
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修理後
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改 装
現在の表具部分が傷んでいたり、表具による作品の引き立てが十分でない場合に、裏打ちから裂地の取り合わせまで、すべてを一新する方法です。お好みやご意向に沿いつつ、京表具ならではの風合いと品格をそなえた満足の一幅をお仕立てします。
改装前
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改装後
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新規製作
お手持ちの書や絵画を、京表具師・北岡英芳が技術と経験を生かして掛軸や額装など愛着のわく作品に表装いたします。かけがえのない美術品として生まれ変わった作品を、大切なコレクションの一つとして、いつも、いつまでもお楽しみください。
掛軸の主な工程
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取り合わせ
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裏打ち
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付け廻し
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総裏打ち
伝統的に定まった8形式のほか、変わり表具も含めたなかから本紙に最もふさわしい形式を吟味して表装いたします。
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完成作品
額装の主な工程
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椽枠(ふちわく)
の設計
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マット部分に
裂地を貼る
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完成作品
屏風の主な工程
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骨縛り
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蓑掛け
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蝶番付け
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椽(ふち)打ち
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完成作品/六曲屏風
その他
巻物
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襖・障子・画帖・衝立